2009年09月24日

ツキノワグマとヒグマについて

 日本にはツキノワグマとヒグマがいます。北海道にいるのはヒグマ。走り・泳ぎ・木登りすべて得意です。雑食性で、植物質としてはササやフキなど、動物質としてはサケ・マスや昆虫などを食べます。冬ごもりをしてえさの少ない冬を過ごし、その間に雌グマは穴の中で子を産んで育て、春3月から5月にかけて冬ごもりの穴から出てきます。ヒグマはもともと捕食傾向が強い動物ではありません。

 アイヌ語名は単にカムイ(神)。またはキムン・カムイ(山に在る神)。全道各地に棲んでいますが、姿を見ることは大変難しい。大雪山や日高山脈、知床などの高山帯では、夏から秋にかけて早朝または夕方に姿を見掛けることがあります。また低山でも春の山菜とりや秋の茸狩りのときに出会うことがあります。ヒグマに遭わないためには音を立てるとよいと言われています。ヒグマも人間がこわいので、人間の気配がすると避けるためだとか。ヒグマに出会った場合には死んだまねをするといいとか、木に昇って逃げるとか聞きますが、
無駄でしょう。


ヒグマ
 ヒグマ(羆、樋熊・学名Ursus arctos)はネコ目(食肉目)クマ科に属する哺乳類です。ヒグマは、ヨーロッパからアジアにかけてのユーラシア大陸と北アメリカ大陸の森林地帯に生息しています。
 北アメリカ北西部に生息するハイイログマ(グリズリー、U. a. horribilis)、アラスカに生息するコディアックヒグマ(Kodiac Bear U. a. middendorfii)、北海道に生息するエゾヒグマ(U. a. yesoensis)など、いくつかの亜種が存在します。
 日本では北海道にしかいないので亜寒帯・冷温帯など寒地に生息するイメージが強いですが、過去には地中海沿岸やメキシコ湾岸など南方の温暖な地域にまで及んでいて、人間による開発や乱獲によって減少し、人口密度の低い北方のみに生息するようになったとされます。個体群や亜種の絶滅は過去150年間に集中し、アラスカを除く北米大陸と西欧で著しいです。
 ホッキョクグマはヒグマの派生種であり、生殖前隔離のみが存在します。通常北極圏ではヒグマは陸、ホッキョクグマは海と住み分けていますが、地球温暖化の影響で近年両者の混血が発生しており、懸念されています。

 食性は雑食ですが、同じクマ科のツキノワグマに比べると肉食の傾向が大きいです。シカやイノシシ、ネズミなどの大小哺乳類、サケやマスなどの魚類、果実などを主に食べます。またトラやオオカミなど、他の肉食獣が殺した獲物を盗むことも近年の研究で明らかとなりました。また自分が捕獲した獲物に対して強い執着心を示すため、ヒグマに奪われた物を取り返す行為は危険です。冬季には巣穴で冬眠をします。冬眠中には脈拍、呼吸数が大幅に減少します。この間(通常2月)に出産しますが、出産したばかりの子供の体は非常に小さいです。成体のヒグマにおいては武器を所持したヒト以外に天敵がほぼ存在しないとも言えますが、シベリアでは冬眠中の成獣がトラに捕食された例もあります。

 北海道では観光の象徴的なマスコットとされていますが、地元の人々にとっては野生のヒグマには恐ろしい動物という印象が非常に強く、被害も農作物への被害(夕張メロンなど)から、畜産物、人的被害にまで及びます。明治時代には北海道で多数の人間が襲撃されており、苫前三毛別羆事件のように小規模な天災に匹敵する死者(7人死亡、3人重傷)を出した事件すらあります。ヒトが山中にごみを捨てたりすることで、クマがヒトの食物の味を覚え、人里に出ようとする事案が後を絶ちません。山に帰るよう促していますが、それでも治らない個体は、自治体がハンター団体に依頼して処分されます。そのような個体はいずれヒトを襲うようになる恐れがあるからです。



ツキノワグマ
 ツキノワグマ(月輪熊、Ursus thibetanus)は、哺乳綱食肉目クマ科クマ属に分類されるクマ。特定動物。
 森林に生息します。夏には標高の高い場所で生活し、冬になると標高の低い場所へ移動することもあります。地域によっては冬季に樹洞や洞窟等で冬ごもりを行います。一個体当たりの行動範囲は最大100km²を超える事もあるが個体差が大きいです。行動圏サイズには性差がみられ、雌個体の行動圏は雄個体のそれと比較して小さい場合が多いです。また、個体ごとの行動圏は重複し、排他性は弱いものと考えられます。

 食性は植物食傾向の強い雑食で、春はブナなどの新芽を、夏は主にアリ、ハチなどの昆虫類、アザミなどの草本類、ウワミズザクラなどの液果類、秋は主にドングリ、クリなどの堅果類やアケビ、ヤマブドウなどの漿果類を食べます。

 繁殖形態は胎生で、メスは2−3年に一度、冬に1−3頭(多くは2頭)の幼獣を産みます。ツキノワグマは着床遅延と呼ばれる妊娠メカニズムを持ちます。初夏に受精した卵子はある段階で成長を停止し、冬眠前に母体の栄養状態が良い場合は着床し成長するが栄養状態が悪い場合は流産します。

 飼育環境下では30歳を超えた記録があります。また、野生では28歳での捕獲記録があります。 しかし、近年捕獲されるものでは最高でも6〜7歳程度となっており、駆除圧・狩猟圧が高い事が原因ではないかといわれています。

 近年でのクマの異常出没の原因として、 凶作、ナラ枯れ等によるナラ枯れ損面積の拡大が挙げられます。里山地域の放棄と生息変化、カキなど放置果樹、果樹の大量放棄、残飯、ゴミ、新世代グマの登場などが挙げられます。日本国内における生息数は、2004年および2006年の堅果類の大凶作に端を発する大量捕殺以前は10000頭前後と推定されていました。しかし最近では、平均生息密度が1平方km当たり1頭以下と極めて低い事などの理由もあり正確な頭数の推定は困難です。
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posted by ss at 22:26| クマ・熊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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